オリオールズファン&日本人選手ウォッチャー向け。 チーム低迷の理由、菅野の強み、7月末デッドラ
インまでのシナリオを数字と平易な解説で総まとめ。
これ一本で「残留or移籍の可能性」と「観戦の注目点」をサクッと把握できます。

🏁まず結論
菅野智之(すがの ともゆき)は今シーズン好調。
チームが売り手(選手を放出する側)なら、優勝を狙う強い球団へトレードされてポストシーズン(プレーオフ)で投げる可能性が高い。
1️⃣ 菅野の成績とチームの誤算
指標 | 菅野 | MLB平均 | かみくだき説明 |
---|---|---|---|
ERA(防御率=9回で何点取られるか) | 3.04 | 4.10 | 点を取られにくい数字で平均よりずっと良い |
WHIP(1回あたり何人ランナーを出すか) | 1.04 | 1.30 | 走者をほぼ出さない優秀さ |
K/9(9回あたりの三振数) | 5.1 | 8.6 | 三振は少なめだがゴロを打たせるタイプ |
K/BB(三振÷四球) | 3.5 | 2.6 | コントロール(制球)が良い証拠 |
GB%(ゴロ率=ゴロを打たせる割合) | 51.7% | 42.4% | ゴロが多いと長打を防ぎやすい |
オリオールズの誤算
- 先発投手の故障ラッシュ:主力6人が故障者リスト(IL)で離脱。
- 主力野手の不振:アドリー・ラッチマン打率.212など、軸の打者が低調。
- 救援陣(中継ぎ・抑え)の疲弊:終盤に逆転される試合多数。 → 結果、勝率4割以下で地区最下位と低迷。

2️⃣ レンタル先発の成功例(わかりやすく)
レンタル先発=契約が今季で切れる投手を、プレーオフ直前に強い球団が短期間だけ借りる形で獲得すること。
年 | 名前(カタカナ) | 元球団 → 新球団 | レギュラーシーズン後の成績 | ひとこと紹介 |
---|---|---|---|---|
2008 | シーシー・サバシア | クリーブランド → ミルウォーキー | 11試合で7完投・防御率1.65 | 3日おきに登板してチームを26年ぶりプレーオフに導いた「鉄人」 |
2021 | マックス・シャーザー | ワシントン → ロサンゼルス・ドジャース | 11試合7勝0敗・防御率1.98 | ドジャース移籍後無敗。“青いユニフォームのエース”として話題に |
2023 | ジョーダン・モンゴメリー | セントルイス → テキサス | 11試合 防御率2.79 | プレーオフ3勝でレンジャーズ初の世界一に貢献 |
これら3人は「短期契約+好調+エース級ではないが安定」という共通点があり、低コストで即戦力として大成功した。
3️⃣ 菅野の移籍先を3つ予想
球団 | 先発事情(かみくだき) | 報道のポイント | トレードの条件イメージ |
---|---|---|---|
ドジャース | 主力投手がけがで不足 | MLBTRで「中堅先発を探している」と報道 | 年俸約8億円を丸ごと負担+若手投手2人をオリオールズへ |
アストロズ | 新人先発が多く不安定 | The Athleticで「ベテラン先発を優先ターゲット」と紹介 | 年俸を半分ずつ負担+有望株投手1人を差し出す |
ブレーブス | エースのストライダーがシーズン絶望 | MLB.comで「経験ある先発が必要」と明言 | 年俸を全額負担し、即戦力リリーフ候補を譲渡 |

4️⃣ 今後の展望(筆者の希望)
- 見たい未来:菅野がプレーオフの大舞台で6回1失点の快投!
- 条件:このまま防御率3点台前半を維持すること。
- 残留シナリオ:故障者が戻り、オリオールズが借金を一気に返済した場合のみ。
- 移籍後の役割:どの球団でも「3〜4番手先発+ロングリリーフ(長い回を投げる中継ぎ)」として重宝されるはず。
7月31日までの2か月弱が最大の注目期間。 ファンとしては“サムライ右腕”がポストシーズンで輝く姿を期待したい。
注釈(難しい言葉の簡単な意味)
- ERA(防御率):9回を投げると何点取られるかの目安。小さいほど良い。
- WHIP:1イニングで何人の走者を出すか。1.00なら「1回に1人だけ」走者を許す計算。
- K/9:9回で何個三振を取るか。数字が大きいほど三振が多い。
- K/BB:三振を何個取る間に四球を何個出すか。大きいほどコントロールが良い。
- GB%:ゴロを打たせる割合。ゴロが多いと長打になりにくい。
- IL:ケガ人リスト。選手は試合に出られないが代わりを登録できる制度。
- fWAR:選手が勝利にどれだけ貢献したかを数値化した指標。
- プロスペクト:将来有望な若手選手。トレードでは交換材料になる。
- トレード・デッドライン:シーズン途中の選手移籍締め切り日(毎年7月末)。
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